慣用語(1)... 英文読解、構成、英会話
get と got について
日本語の時制のあいまいさにより翻訳が難しくなる例に get と got があります。
日本語で『失恋する』『首の骨を折る』『足がはれる』などと言えば、たいていの場合 そうなってしまった状態を表現します。
英語では、主語がそうしているのか、そうなった状態なのか、将来そうなるのか、を ハッキリ区別して表現します。
英語ではそうなった状態を正確な時制で表します。
日本語で用いる現在形
- 『失恋する』
- 『首の骨を折る』
- 『足がはれる』など
を正確な時制を用いて表現すると
- 『失恋をした』
- 『首の骨を折った』
- 『足がはれた』状態であり
実際にはすでにそうなっている出来事です。
過去形 got を使って表します。
- got a broken heart (失恋した)
- got a broken neck (首の骨が折れた)
- got a swollen leg (足がはれた)
上記のような表現に現在形の get を用いるとすれば、英語を母語とするヒトには
想像の域を出ない表現で未来の出来事となり
will, might (未来を表す) で補助します。
文脈とか発言者の意図により
- will get 『そうなるだろう』とか
- might get 『そうなるかもしれない』
となります。
英語の現在形 get は一般に 主語の意思で手に入れると言う意味が追加されます。
日本語の『~する』と言う表現に無理に get を用いるとすれば
自分から進んでわざと
- get a broken heart (失恋した)
- get a broken neck (首の骨を折った)
- get a swollen leg (はれた足を手に入れた ???)
のように聞こえます。 (????)
また、get を 用いて did (過去を表す) で補助すれば強調の意味が加わります。
- He did get a broken heart. ... 失恋したんだ、本当だよ。
- did で補助します。
- I did get it. もちろん手に入れたよ。
- あるいは、 I got it.
- I will get it right now. ... すぐ、とってくるよ。
- まだ手にしていないのでwill (未来を表す) が必要です。
この表現はカナダ人の間でも勘違いしやすいらしく
will get か got かハッキリしてくれよ。とよく言っています。
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